介護職は誰でも出来る仕事?実際に働いてみて感じたことを激白します
どーも 4年目介護士のしょーきです!
「介護の仕事は誰にでも出来る」という意見を聞いたことはありませんか?
特別な知識や経験、資格などを必要としないことが「誰にでも出来る仕事」と言われる理由です。
では本当にそうでしょうか?
傍から見れば高齢者の生活のお手伝いをしている程度の仕事に思うかもしれません。
しかし実際に働いてみないとわからない、介護職の難しさというものがいくつもあります。
今回は「本当に介護の仕事は誰にでも出来るのか」を考えていきたいと思います。
介護の仕事は誰でも出来るのか?
介護の仕事は誰でも出来るという意見を聞いたことがあるのではないでしょうか?
業務=高齢者の日常生活のお手伝いという認識が、誰でも出来るという考えを招いているのでしょう。
しかし介護職として働いている人からすれば「そんな簡単なもんじゃない」と弁解したくなると思います。
世間の認識と実際の現場の状況にズレはあるのか、現役介護リーダーが解説したいと思います。
参入障壁が低い
介護に関する資格はいくつかありますが、現場で働くにあたって絶対に必要な資格というものはありません。
そのため誰にでも始めやすい仕事であると言えます。
「ちょっとやってみようかな」と軽い気持ちで始められることがメリットである分、誰にでも出来る仕事と見られる要因の一つでもあります。
人手不足な施設も多いため、求職活動も多くを望まなければそこまで苦労しません。
ここから考えられるのは「介護は誰にでもなれる仕事である」だけで、決して誰でも出来る仕事ではないということです。
職場環境や給与といった問題もあるかもしれませんが、誰にでも出来る仕事ならば人手不足の施設なんてないはずです。
「誰にでも出来るほど簡単ではないから人は辞めていく」ということを理解しておくことが必要です。
なれると出来るは違うよね!
生活のお手伝いという認識
「介護って生活のお手伝いでしょ」と考えている人も少なくありません。
完全に間違いとは言いませんが、実際はそんな簡単な物じゃありません。
スタスタ歩ける人もいれば、車いすで移動する人、寝たきりの人など様々な高齢者が暮らしています。
体の状態も様々です。
半身麻痺や重度の認知症、大柄で屈強な人もいれば小柄なか弱い人。
温厚な性格な人もいれば攻撃的な人もいます。
様々な理由があって介護施設で暮らし、全員がそれぞれの個性を持っています。
その一つ一つを理解し対応できる柔軟性が介護職には必要なのです。
これが本当に難しいです。
認知症でなかなか話が通じず、歩行不安定な方が「家に帰る」と何度も玄関に向かおうとするのを素人が対応なんて絶対に出来ません。
介護施設には今まで見たことないような高齢者が数多く暮らしています。
一度働けば誰にでも出来る仕事とは言えないはずだと思いました。
体力が必要な仕事である
ナースコールの対応で動き回ったり、体重が重く体が不自由な方の移動をサポートしたりと現場では体力を必要とします。
夜勤では一晩そういったことを一人でやる場合もあります。
シンプルに体力がない人はこの仕事は出来ません。
臭いや汚物の処理
人の排せつ物の処理を「仕事だから誰もが出来るか」と言ったらそうではないと思います。
介護を知らない人からすればよくそんなこと出来るなと感じるはずです。
私も初めて排せつ物の処理を行ったとき「もう辞めたい」と思いました。
私は慣れましたが、どうしても無理だと辞めていく人もいます。
つまり毎日行う排泄介助ですら出来ない人がたくさんいるのです。
臭いや汚いものが嫌なのはしょうがない、当たり前です
誰でも出来る程甘くない
結論として介護職は誰でもなれるかもしれませんが、誰もが出来るわけでも続けられるわけでも無いということです。
これから介護の仕事をやってみようかなと思う方はこのことを頭に入れて、決して甘い考えを持たないようにお気を付けください。
介護の仕事も楽じゃないんです、ご拝読ありがとうございました!