コロナ禍での失業者を介護士に推奨⁉まずは現状の改善が先では?
どーも 4年目介護士のしょーきです!
コロナウイルスがまだまだ猛威を振るう中、失業者の増加も問題となっています。
そこで、 コロナ禍における失業者などを人材不足が著しい介護業界へ参入する施策について、菅総理が言及しました。
これを聞いたとき正直「本当にそれでいいのかな?」と疑問に思いました。
そこで今回は、「失業者が介護業界に参入する動きは機能するのか」ということを考えていきたいと思います。
失業者を介護士にするのは正しいのか?
失業者が増えるであろうコロナ禍において、受け入れ先として介護現場が候補になっています。
人手不足が叫ばれる中でこの動きは正しいのか?
ニュース内容をもとに考えていきたいと思います。
国会での答弁の内容
今回参考にした記事はこちらです。
首相「介護分野に参入してもらいたい」 失業者らの受け入れに意欲 | articles | 介護のニュースサイトJoint (joint-kaigo.com)
菅首相は答弁の中で
「(失業者が)できる限り参入してもらえるよう、様々なメニューや仕組みを進めていきたい」
「介護は人手不足が著しい分野。働きたい人が意欲を持って働けるよう、処遇改善や職場環境の整備、介護の魅力の発信など、総合的な取り組みも進めていきたい」と述べています。
そのための施策
・未経験の介護職に最大20万円の貸付を行い、2年間従事すれば返済が全額免除
・再就職者には最大40万円の貸付を行い、同じく2年間従事すれば返済が全額免除
それに対し公明党の伊佐議員は、こういった制度が国民に知れ渡っていないことを指摘。
さらに2年間従事という縛りが制度活用の妨げだと言及し、「1年間でも働けば、『やりがいのある仕事だな』と思ってもらえるのではないか。コロナ禍のピンチをチャンスに変えられないか」と進言しています。
現役介護士の待遇を上げるべきでは?
・介護職は社会のセーフティーネットではない
正直失業者に介護業界を進めるのはあまりよくないと思います。
確かに人材不足であることは間違いないが、失業者のセーフティーネットの役割になるのは歓迎できません。
これって「失業したら介護に行けばいい」という考えですよね。
介護士として頑張っている人に凄い失礼だと思います。
よく「芸能人が不祥事を起こし禊として介護業界に身を置く」なんてことがありますが、同じことのように思えます。
介護は「悪い人」「ダメな人」がやる仕事みたいになり、もともと悪いイメージがさらに加速するのではないでしょうか。
・介護職の処遇改善をし「心からやりたいと思える仕事」に
人材不足なのって「給料」だったり「職場環境」だったりが改善されないからですよね。
まずはそこを改善しないと、今従事している介護士はもちろん失業して仕方なく始めた人が続くわけがありません。
伊佐議員は「1年間働けばやりがいが見つかる」との意見ですが、失業者にとってやりがいなんてどうでもいいと思います。
そもそも悪い環境で1年間も続けようなんて無理です
現役介護士の待遇を上げつつ、失業者の継続支援を
そうは言っても参入しやすい介護業界に、失業者の方たちは一定数流れてくるとは思います。
実際そうすることで人材不足は多少改善されるかもしれません。
その人材の流入が一時的なものにならないよう、支援を継続的に行うべきです。
せっかく入った人材がすぐ離れていっては意味がありません。
長く働いてもらうには、今まで敬遠し仕方なく入った介護業界が「意外と悪くないな」と思われることが必要です。
そのため現状の介護士の待遇を改善し、介護業界のイメージアップを追求すべきです。
あやふやなやりがいを掲げるのではなく、目に見えるもの形での改善が必要です
ダメになったから介護職に就くのではなく、「魅力があるから介護職を始めた」と言われるように業界の改善がされることを望みます。
ご拝読ありがとうございました!