何故介護職は底辺職なのか?イメージと実際の違いを現役介護士が解説
どーも 4年目介護士のしょーきです!
介護という仕事に対して、私が最も不満に思うことは「世間体の悪さ」です。
巷では「底辺職」の一つと揶揄されている程、介護職は世間からの評価が悪いのです。
実際私もこの仕事を始めるまでは、底辺とまでは言いませんがあまりいいイメージを持っていませんでした。
何故介護職は世間からの評価が悪く、「底辺職」と呼ばれてしまうのか?
今回は現役介護士の私が経験を交えながら、正直に解説したいと思います。
何故介護職は底辺職と呼ばれるのか?
あまりいい言葉ではないですが介護はネットでは底辺職という扱いをされていることがあります。
私はこのような世間体の悪さのせいが、この仕事を好きになれない理由の一つです。
何故悪いイメージがついているのか、目を背けずに向き合っていきましょう。
底辺職とは?
ネットを見ていると「底辺職」と呼ばれ蔑まれている職業がいくつかあり、その中に確実に介護が挙げられています。
社会的地位やイメージが悪い職業とされる底辺職の中に何故介護が挙げられるのか?
世間の介護職に対する印象と現実に乖離はないのか、現役介護士の私が解説していきます。
職業に貴賎はないというそもそも論は今回は置いておきます
誰にでも出来る仕事
介護職は誰にでも出来る仕事であり、希少価値が低いと認識されています。
介護について全く知らない人は、「おむつの交換」や「徘徊するおじいちゃんの相手をすること」ぐらいが仕事内容だとイメージしていると思います。
そのため、能力のないダメな奴でも出来る仕事とされているのです。
わかりやすい部分だけで評価されてしまうよね、、、
誰でも「出来る」ではなく「なれる」
働き始めるまでは誰でも出来る仕事だと私も思っていました。
しかし実際に従事してみると「誰にでも出来る仕事ではないな」と感じます。
・仕事が出来ない人が普通にいる
誰にでも出来ると言われていますが、そうでもないです
「認知症の方の発言を一々真に受けて声を荒げる」「見るべきポイントを理解せず事故を起こす」と言った人が結構います。
医学的知識も必要で、お客様の状態に敏感でなくてはいけません。
バイタルや言動、行動などから異変を察知し、適切な対応をいち早く行うことが求められます
また周りの職員と密に連携をとる必要があるため、介護の仕事は一人では不可能です。
そのため対人関係が苦手な人では介護の仕事は務まりません。
・死を看取る覚悟が必要
死に直接携わる仕事って中々無いですよね。
介護の仕事では、目の前で亡くなる人を看取らなくてはならない場面があります。
これって誰にでも出来ますか?
これまで一緒に過ごしてきた方がどんどん衰弱し、自分の目の前で亡くなる姿を一度でも目にしたらそんなことは言えなくなると思います。
この仕事は「誰でもなれる」のであって「誰でも出来る」仕事ではないと働いてみてわかりました。
3Kの仕事
以前介護の3Kについて記事を投稿しています。
3Kとは「きつい」「汚い」「危険」の3つを意味します。
恐らく世間一般では特に、汚いに関する「排せつ物の処理」に対して嫌悪感を抱き、「そんな仕事は底辺がやること」だと感じています。
汚いものは汚いから仕方がない
「汚い仕事=底辺」だとするならばそれは仕方ないのかもしれません。
実際人の排せつ物の処理なんて嫌だしやりたくはないです。
ただ一日の業務において排せつ介助は、そこまでウェイトを占めているわけではありません。
常にオムツ交換をして汚い環境に身をさらしているのではなく、仕事の一部に排せつ介助があるだけです。
排泄介助以外の業務が山ほどあります。むしろ全然多いです。
どうしてもインパクトのあることにイメージが偏ってしまうのは仕方ないですね
不祥事を起こす芸能人が禊で介護を始める
不倫や薬など不祥事を起こした芸能人が、介護の勉強を始めるなんてニュースを見たことがあるのではないでしょうか?
「間違いを犯した人が行く場所」という扱いをされているため、介護が底辺扱いされていると感じます。
過去記事で「失業者を介護業界に受け入れるという国の動き」について解説したのですが、落ちぶれた人の末路に介護業界がなってしまっています。
最後の選択肢にしないでほしいですね
給料が低い
「介護=低賃金」というイメージも底辺職とされる理由の一つです。
汚い仕事を低賃金でやっているというイメージなのでしょう。
まるで奴隷のようですね、、、
働き方次第で給料は変わる
低賃金とされる介護職ですが、働き方によっては高収入を得ることも可能です。
実際に知っている例をご紹介します。
夜勤専門の派遣介護士で、毎日別のところで夜勤を行っている方がいました。
明けの日でも寝てから別の施設で夜勤入りとして働くというとんでもない方でした。
年収は一千万近くだと聞きとても驚いた記憶があります。
ここまで極端に頑張らなくても、夜勤専従で働く派遣介護士はそれなりの給料をもらっています。
正直言うと正社員の私より全然給料がいいです。
正社員にこだわらなければ、低賃金ということはないのが実際のところです。
それだけ頑張らなければだめだから底辺だと言われるかもしれませんがね
私を含め介護士の世間体に悩まされている 人が多いと思います。
胸を張って介護士だと言える日が来るといいですね。
ご拝読ありがとうございました!