経験者が語る「介護施設でクラスターが発生すると大変な事」とは?
どーも 4年目介護士のしょーきです!
私はとある介護施設で働いています。
その施設で悲しいことに入居者さんのコロナウイルスの感染によるクラスターが発生しました。
そこから施設の状況はガラッと変わり、とても困難な局面に陥ります。
そんな発生当時の状況や心情を記事にしています。
そして現在何とか落ち着きを取り戻しつつあります。
今回の記事はクラスター発生から約一か月。
ようやく収束が見えてきた今だからわかる「介護施設でのクラスターが巻き起こす大変な事」を紹介していきます。
介護施設でクラスターが発生すると大変な事とは
事の発端は熱がある二人の入居者さんの検査をして、コロナウイルスの陽性反応が出たことです。
ワクチン接種がもうすぐ全員終わるって時に入居者さんからコロナが出た。
— 米民&ヌー民介護士しょーき (@shokaigoo) 2021年7月21日
これ以上感染を広げないでいられるのか。
初めての事でうまく職員をまとめられるのか。
自分の体がもつのか。
色んな不安が急にきたな。
頑張らないとな😶
丁度二回目のワクチン接種を控えていた頃でした。
厳戒態勢を整えるもあっという間に職員や入居者さんに感染が広がり、職場環境が窮地に立たされます。
クラスター発生からようやく落ち着いてきた今、何が大変だったかを紹介します。
出勤出来る職員の数が一気に減る
数名の職員にも感染が広がり、当然出勤は出来なくなります。
1~2週間休みとなるため一人だけでもシフトに大きな影響があるのですが、何人もとなるとどうしようもありません。
さらに家庭を持つ主婦のパートさんの多くは、家庭内感染を防ぐため落ち着くまで休みを申し出ました。
ダブルワークの方も別の職場に持ち込まないよう休んでいます。
シフトを作る立場の私は頭を抱えました。
悩んだところでどうしようもなかったんですけどね、、、
業務負担が増加するため手が回らない
一時的とはいえ職員の数が減っているので、出勤している職員の負担は大きくなります。
特に大変だったことはこちら。
- 休憩なしの夜勤
- 事故の防止
- ガウンや手袋の着脱
- 食事
夜勤は普段の人数よりも減らさざるを得なかったため、休憩なしで一晩中働いていました。
いつ急変するかわからない人たちが多い中で一晩中働くのは、体力的にも精神的にもかなりつらかったです。
休憩って本当に大事!
日中は感染対策のため入居者さん全員部屋で過ごしてもらっています。
転倒リスクがある方も例外ではないため、事故を起こさないためにも常に気をはっていなければいけないので非常に大変です。
また、自覚症状はないが感染している認知症の方が部屋から出てきてしまう事も大変でした。
コロナウイルスといってもわかっていただけないので、その都度部屋に戻ってもらう説明をうまいことしなければならないのです。
また、元気な方にとって常に部屋にいるのはストレスです。
傾聴対応で軽減してあげたいですが、長い時間部屋にいるのも良くないため出来ず申し訳ない気持ちになります。
ガウンや手袋の着脱も手間がかかり結構大変でした。
夏の時期だったため、それらを着ながら介助すると暑くて普段よりも体力を持ってかれてしまいます。
何回も着たり脱いだりするだけで時間が経過してしまいます、、、
食事の時間も普段の倍大変でした。
介助が必要な方も部屋にいるため職員総出で見て回ったり、使い捨ての紙皿や容器の仕分けをしたりと、業務負担が多すぎました。
毎回使い捨ての皿やコップのためごみが増えるのも嫌でした、、、
病院に搬送したくても出来ない
毎日のように「重症者の搬送先がない」というニュースを見かけますが、本当にその通りでした。
コロナウイルスに感染し危険な状態ですが、搬送先が見つからないなんてことだらけの状況が続きました。
何とか見つかり搬送しても、入院先で亡くなってしまった方もいます。
一か月前に入院して未だに戻ってこれない方もいます。
感染しても割と元気だった人が重症化してしまう事も多いです。
今の日本の医療の大変さを身をもって知ると同時に、助けられなかった人たちのことを思い悔しい気持ちでいっぱいです。
全介護職員に伝えたいこと
クラスター発生から一か月。
職員も復帰し落ち着きを取り戻した今ですが、入居者さんの数が現在入院してる方やご逝去した方を含め10人以上減っています。
ひと月でこんなにも変わることなんてなかなかないと思います。
介護施設でのコロナウイルスは非常に恐ろしいことをわかっていただけたら幸いです。
今一度感染対策の徹底をして自分の身はもちろん、周りにいる大切な方の安全も守ってください。