介護施設でよく聞く「誤嚥性肺炎」とは⁉原因と対策を解説
どーも 4年目介護士のしょーきです!
介護施設の入居者は、様々な疾患を抱えながら日々生活しています。
そこで今回は、介護施設でよく聞く疾患の1つである「誤嚥性肺炎」について紹介していきます。
私の簡単な経歴
・大学を卒業後、新卒で入社した会社で介護現場に配属される。
・全く知識も経験も無くやりたくなかったため、すぐに辞めようかと思った。
・生活のためにとりあえずやってみたら現在4年目に突入
・介護は、好きでも嫌いでもない(いや、あまり好きじゃないかも)
・現在介護リーダーとして奮闘中
介護施設に多い疾患「誤嚥性肺炎」
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)とは
食物や飲み物、唾液などを飲み込むことを「嚥下(えんげ)」と言います。
本来「食道」から「胃」に物が運ばれるのですが、加齢による嚥下機能の低下によって間違って「気道」に入ってしまうのが「誤嚥(ごえん)」です。
この「誤嚥」により肺に細菌が入り込み炎症が引き起こされるのが「誤嚥性肺炎」です。
私が介護を始めてから「誤嚥性肺炎」はよく聞く疾患の内の1つです。
高齢になるとどうしても嚥下機能の低下や咳反射による異物の排出力が弱まってしまいます。では、どのように対策すればいいのでしょうか?
対策1 嚥下機能に合わせた食事形態にする
入居者様の嚥下機能によって食事形態を定期的に見直すことが大切です。
水分に関しても、むせこみがよく見られる場合にはとろみを付けるなどの対策をしましょう。ただし、とろみをつけすぎるとかえって飲み込みにくくなるため注意です。
対策2 日常的に声を出し嚥下機能の訓練をする
嚥下機能は使わないとどんどん低下していってしまいます。
普段部屋で過ごす方や、お話が好きではない方だと1日中何も言葉を発さなかったということもあり得ます。
そのため「食事前に口腔体操を行う」「職員から話しかける」など意識的に言葉を発することが大切です。
私も休みの日に一言も発さなかったなんてことあります、、、
対策3 口腔内を清潔に保つ
口の中は細菌が繁殖しやすい環境です。肺炎の原因となる細菌の侵入を防ぐために、口腔内の清潔保持は重要です。ブラッシングは清潔を保つだけでなく、口腔内を刺激して嚥下機能の改善も期待されます。
対策4 睡眠時に頭の位置を高くする
誤嚥は食事の時以外にも起こります。寝ている時、唾液などを飲み込む際に誤嚥していることがあるためです。
睡眠時の誤嚥を防ぐためには、「頭の位置を高くする」ことが有効です。
頭の位置を高くすることで嚥下しやすい角度で眠れるようになるためです。
10~30度の角度になるようにベッドの角度を調整したり、クッションを使ったりしてください。
対策5 食後すぐに横にならない
睡眠時は 頭の位置を高くすることが効果的だと説明しましたが、食後すぐに横になるのは好ましくないです。出来れば食後2時間は座位を保つのが理想です。
業務的に2時間は難しいですけどね、、、
対策6 ワクチン接種
肺炎球菌感染症であるためワクチンの予防接種も対策の一つです。
誤嚥性肺炎の治療法は?
・重症度によって外来での治療か入院治療に分かれます
・主に抗生剤の使用によって治療を行います
・他の疾患の状態を考慮しながら抗生剤が使用されます
以上が「誤嚥性肺炎」についての解説となります。
入居者様の生活の中の楽しみの1つである「食事」をより楽しんでいただくために、予防と対策を頭に入れておきましょう!
ご拝読ありがとうございました!